断食ダイエットをすると必ずリバウンドする…そのような話、耳にしたことがあると思います。
しかし、断食ダイエットをするとリバウンドしてしまう、というわけではないんです。
リバウンドを防ぐコツは断食を終えた後に摂る「回復食」が重要になってきます。
この回復食で失敗してしまうことで、多くの方がリバウンドしてしまい、「断食ダイエットはリバウンドする」という認識につながってしまうのです。
せっかく頑張って断食ダイエットをしたのに、最後の最後で体重が戻ってしまったらショックですよね。
そこで、回復食が断食ダイエットに重要なのか、おすすめの回復食についてまとめてみました。
ファスティングダイエットで大事な回復食とは
断食している間は消化運動がおやすみするため、消化吸収する準備ができていないと言われています。
断食した期間、ゆっくりと普段の消化運動に戻す必要があるのです。

断食が終えてすぐに通常通りの食事をすると体に負担がかかってしまいます。
まずは胃に負担のかからない食べ物や飲み物を口にすると良いと言われています。
断食ダイエット後というのは、体はいわゆる飢餓状態になっており、栄養を欲しています。
これは人間がまだ狩猟などで生活していたころを想像していただければわかると思います。
狩猟では、ご飯が必ずしも確保できるわけではないので、「栄養を摂れるときに摂れるだけ摂って蓄えなさい」と体が指令を出します。
そのときに栄養の貯蔵源となるのが脂肪です。
脂肪を蓄えることによって、人類は飢餓状態でも生き延びてこられました。
そのため、断食ダイエット後に普段通りの食べ物を食べてしまうと、体が栄養を蓄積しようとして、結果的に脂肪が溜まってしまうのです。
また、いつも通りの食事を数日間断食していて活動していなかった消化器官に入れてしまうということは、消化器官にも過度な負担を与えてしまいます。
普段から運動なんてしてこなかったのに、急にランニングもして、プールで泳いで、ジムにも行って、さらにはフルマラソンまで…なんてできませんよね。
なので、断食ダイエット後の回復食はご自身の苦労を水の泡にしないためにも、またご自身のお体のためにも、非常に重要なのです。
回復食の期間と注意点について
ではその回復食ですが、なにを注意すれば良いのか。
ここでは三つのポイントに分けてご紹介します。
それぞれひとつずつご紹介していきます。
1.回復食を摂る期間
回復食を摂る期間ですが、これは断食した日数と同じ、もしくはそれ以上の日数を設ける必要があります。
たとえば、断食した日数が3日間でしたら3日間から6日間ほど、5日間でしたら5日間から8日間ほどです。
回復食は、正確にいうと断食ダイエットの最終日の夜からとなります。
なのでその日からカウントしてください。
2.食材の味付け
断食ダイエットのあとは濃い味のものを控えることが大切です。
これは内臓の消化器官だけでなく、味覚を感じる舌の器官も同様に弱まっているので、そちらにも過度に負担をかけないために、なるべく薄味のものから慣らしていきましょう。
3.回復食の食べ方
いままでと同じ考え方です。
弱まった消化器官をそっとやさしく起こしてあげるためにも、消化しやすいものから食べ始めましょう。
はじめのうちは消化しやすい、柔らかいものから食べ始め、だんだんと固形物も食べていくようにして、少しずつ消化器官の活動を活発化させていき、普段通りの食事にシフトしていきましょう。
断食ダイエット 回復食におすすめの食材
回復食の食べ物としておすすめなのが、
豆類・豆乳・わかめなどの海藻類・野菜・魚・しいたけなどのきのこ類・イモ類
です。
これは食品研究科・医学博士の吉村裕之さんが提唱する、回復食の理想的な食べ物です。
上から、頭文字をとって「まごわやさしい」となります。
覚えやすいですね。

これらの食材を使って作れるご飯として、具体的にはおかゆや雑炊、うどんなどです。
お味噌汁や野菜スープなんかもおすすめです。
自分で作るのが面倒である場合には、パックの豆腐を温めて食べるのも良いでしょう。
また、コンビニで売られている、レトルトのおかゆなんかも水で薄めて食べるのも良いでしょう。
味が欲しい場合には梅干しを加えると良いでしょう。
野菜サラダを食べるときにはドレッシングはつけずに食べるようにしてください。
また、回復食後期では納豆もおすすめです。
こちらは発酵食品であり、酵素が入っており、消化や吸収を助けてくれます。
とはいっても、プチ断食や断食ダイエットの期間によって回復食の内容も変わってきます。
2日間程度の短いプチ断食であれば消化器官も極端に弱っていないので、最初は柔らかく炊いたおかゆや、具なしのお味噌汁などを食べても、次の日は普通に炊いたご飯を少量ずつ食べていく…というような回復食で大丈夫でしょう。
二日目には柔らかく煮た野菜を食べたり、お味噌汁に海藻を加えても良いでしょう。
ただ、3日間から6日間程度という中期断食では、断食期間がプチ断食よりも長いので、より消化の良いものから食べ始める必要があります。
回復食の初日は白湯や、具なしのお味噌汁などがおすすめです。
お味噌汁の味が濃いと感じる場合は、さらに薄めて飲むか、その日は白湯だけで過ごすのでも良いでしょう。
2日目から無理のない程度の固形物をおなかの中に入れていくと良いでしょう。
たとえば、おかゆと海藻などが入ったお味噌汁。
もう少し慣れてきたら、柔らかく煮込んだ野菜や豆腐などです。
そのようなペースで進めていくのが良いでしょう。
一週間以上の断食の場合はそれよりもさらに消化の良いものを、少しずつ摂っていきましょう。

断食ダイエットの回復食に向かない食材
ここまで回復食中におすすめの食べ物をご紹介してきましたが、避けたい食材もあります。
主には消化に悪いものであったり、刺激物は、消化器官をむりやりたたき起こしてしまう行為であり、大きな負担をかけてしまうので、注意しましょう。
具体的には
動物性たんぱく質(魚・肉・乳製品・たまごなど)・パンなどの小麦製品・油分を多く含むもの(揚げ物など)・カフェインを含むもの(コーヒーや紅茶など)・糖質の多い果物(バナナなど)・砂糖の多いお菓子
などが挙げられます。
断食を終えたあとにみると、ずいぶん魅力的な食べ物ですが、これらは回復食期間が終わったあとに食べましょう。
回復食に酵素ドリンクもおすすめ
何度も申し上げているように、断食ダイエットあとに消化器官は働きが弱まっています。
先述したような回復食を摂ることは重要ですが、ここではさらに酵素ドリンクを摂ることをおすすめします。
酵素ドリンクとは、発酵食品で、非常に多くの野菜や果物、海藻などからその栄養分を抽出し、発酵させたもので、様々なビタミン、アミノ酸などの栄養が含まれているドリンクです。
なので、多種類の野菜や果物のエキス、栄養を摂取できる酵素ドリンクは、そんな飢餓状態の体にとてもやさしいドリンクです。
でもそんないろいろなものが入っていて、またリバウンドしてしまうのでは、と思った方もいるかもしれませんが、ひとが太るのは主に糖質を摂った場合です。
糖質を多く含むのは、ご飯やパンなどの炭水化物であるので、野菜や果物からエキスを抽出した酵素ドリンクは糖質が少ないといえます。
ただ、酵素ドリンクのなかには砂糖が入っているので、飲みすぎには注意してください。